大阪府高槻市にある家族で通える歯科医院『デンタルクリニックいその』

新着情報

カテゴリー:

仕上げ磨きについて

  • ブログ

今回は子供の仕上げ磨きについて歯科医師が知っていて欲しい事をお話しようと思います。

 

【仕上げ磨きの目標】

仕上げ磨きの目標とは…

こどもの歯をキレイにする事?虫歯を作らない事?

 

皆さんは歯医者さんに行ったときに虫歯・歯周病を指摘された経験はありませんか?

もし、日頃からちゃんと磨けていたら後悔しなかったかも知れません。

 

子供たちは仕上げ磨きを卒業した後、何十年も自分一人で歯を磨く事になります。

ですから、自分で磨けるようになることが最も重要な事で、仕上げ磨きはそれまでの間の歯磨き不足を補い、練習をすることが目的となります。

 

【6ヶ月~8ヶ月頃まで 無歯顎~歯は生えていなくても~】

この時期は歯が生えるまでの時期は歯ブラシを口の中に入れる練習の時期です。

出生後6~8ヶ月まではほとんどの赤ちゃんに歯は生えていませんが、何もしないわけではありません。

 

他人に物を口に入れられるという事は、大人でも決して気持ちの良いものではありません。

赤ちゃんなら尚更です。歯が生えてきたら少しでも出来るように、歯ブラシを口の中に入れる事に慣れさせておけば、後々楽になります。

 

最初は清潔な指などで口の周りを優しくなでるように触れていきます。

少し慣れてきたら口の中を触ってみましょう。

歯茎や唇から頬の内側を伝って、ほっぺたを内側から優しく触っていきます。

この時強い力がかかると痛がったり、歯茎より内側(奥側)を触ると嘔吐することがあるので注意しましょう。

 

 

【0.5~3歳頃まで 乳歯列期~食べたら磨くを習慣に~】

この乳歯の時期は歯磨きの習慣付けの時期です。

離乳食が始まれば食べかすもお口に残り、細菌も自然と口腔内に入っていきます。

むし歯のリスクがある以上、お口の清潔を守ってあげないといけません。

 

ですが、毎回きちんと仕上げ磨きさせてくれるほど甘くない事は僕も体験済みです。

もちろん毎回ちゃんと磨けるにこしたことはないですが、うまくいかない時があっても大丈夫。

この時期に食べる事と歯磨きをする事はセットだと覚えてもらいましょう

 

まずは、「子供に持たせる歯ブラシ」と「仕上げ磨き用の歯ブラシ」を用意してください。

子どもに持たせる歯ブラシはガードの付いた安全性に配慮されたものを使用てください。

歯ブラシ中の転倒で咽頭部をつく事故はこの時期が最も多いのでご注意ください。

 

自分で磨かせるのは真似事で良いので、出来るだけ「食べたら歯磨き」をしてください。

そして、出来るだけ仕上げ磨きをしましょう。無理にする必要はありません。

ブラシだけではなく、歯みがきシートや清潔なガーゼ(できるだけ長いもの)などで歯の表面を清拭しても構いません。

 

 

【3~6歳 幼児期~自分で磨くをはじめよう~】

幼児期は自分で磨くようにする時期です。

食べたら磨くが習慣になり、ルーティンになればいよいよ自分で磨き始めましょう。

 

この時期の子供は、大人のやる事を真似します。歯磨きの時はなるべく親も一緒に磨きましょう

鏡越しでも対面でも構いません。見せながら磨く事が大事なのです。

子供が歯ブラシを咥えたまま転倒する事故を防ぐ意味でも、座って磨くことをお勧めします

子供番組などで放送している歯みがきの歌に合わせるなど、楽しく歯磨きをする工夫をしましょう

 

自分で磨くようになっても、仕上げ磨きは行って下さい。

3食すべての歯磨き時に毎回仕上げ磨きをするのは実際には難しいですが、

晩ご飯後や寝る前など、1日1回は必ずするようにしましょう。

 

【6歳から 小児期~自立から自律へ~】

この時期は「自分で磨く」ではなく「自分で磨ける」ようになる時期です。

小児期は細かい動きをイメージ通りに行うことが出来るように脳が発達する時期です。

ですから、この時期に歯を磨けるように毎日練習しましょう。

少しづつで構いませんので、「自分で磨く>仕上げ磨き」を「自分で磨く<仕上げ磨き」になるようにしましょう。

 

仕上げ磨きの時には

「今日は下の奥歯は残っていたけど、前歯はキレイに出来たね。」

「きっと明日は奥歯もキレイに出来るよ」

など、子供がモチベーションを維持できるように話しかけてあげましょう。

 

【まとめ】

いかがでしたでしょうか?

それぞれの時期に合わせて仕上げ磨きの考え方・やり方を変えていきましょう。

仕上げ磨きは長期間続けなければなりません。毎日の事なので親も力が入り過ぎないように。

 

では、次のブログで…

 

 

 

 

 

ページトップへ戻る