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高血圧症と歯科治療

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高血圧症は超高齢化社会の日本では患者数約993万人平成29年(2017年)患者調査の概況(厚生労働省)より)となっており、身近な疾患の一つです。その為、現在では多くの歯科医院で血圧測定が行われています。

 

しかし、歯科と高血圧症にどの様な関係があるかご存知ですか?詳しく知らないという方がほとんどではないでしょうか。

そこで、今回は高血圧症の方に歯科医師が知っていて欲しい事についてお話しします。

 

 

①行くだけで血圧上昇!?~白衣高血圧~

歯科医院で血圧を測定したとき『いつもはこんなに高くないのに…』と思ったことありませんか?

 

そもそも血圧は常に一定ではなく、運動や気温・緊張などによって常に変動しています。

歯科医院では、ほとんどの人が緊張や不安などの影響で血圧が高くなっています。個人差はありますが、平均20㎜Hgほど高くなると言われています。これが白衣高血圧と呼ばれるものです。

 

健康な人ならこの程度の変動は問題ありません。ですが、もともと血圧の高い高血圧症の方は狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・大動脈解離など重大な循環器系疾患を誘発する可能性があり注意が必要です。

 

血圧測定の結果、危険と思われる高血圧域に達していれば、治療内容や診療日を変更する事も出来るでしょう。

また、治療内容について再度、説明を受ける事で落ち着いて治療を受けることが出来るかもしれませんそうすれば、危険を回避し安全に歯科治療を受ける事が出来ます。

 

 

②持っていこう!お薬手帳~お薬と歯科治療~

高血圧症の治療中の方は血圧を下げる薬(降圧剤)に加えて、血液がサラサラになる薬(抗凝固剤)や尿の出を良くするお薬(利尿剤)など、複数のお薬を服用している方も多くいらっしゃいます。どんな薬を服用しているのかを確認しますので、歯科医院にお薬手帳をご持参ください。

 

なぜなら、よく服用されている血圧を下げる薬(降圧剤)のうちCa拮抗薬という種類の薬は長期服用の副作用で歯肉が異常増殖する事があります。この薬物性歯肉増殖が起こった場合、歯科医師と医師が連携し、お薬を変更しなければ治りません

 

また、血液がサラサラになる薬(抗凝固剤)を服用しておられる場合、抜歯や歯周外科処置の前にお薬の服用を止めるか止めないかの判断をしなければならない事がありますこれも歯科医師と医師が連携して判断する事になります。

 

どんな薬を服用中であるかを歯科医師が正確に把握する事で適切に対応できます。その為にお薬の情報を伝える事が必要なのです。

 

たまに「歯科に来るから血液サラサラのお薬飲んでない」という方がいらっしゃいます。抗凝固剤は心筋梗塞・脳梗塞などを予防する為に服用しているお薬なので、自己判断で服用を休止する事はせず、絶対に服用を続けた状態で来院してください。

 

 

③歯周病と高血圧症

重症化した歯周病では、口腔内で繁殖した歯周病菌が血流によって全身に運ばれます。全身に広がった歯周病菌は狭心症・心筋梗塞・大動脈解離・脳梗塞などに悪影響を及ぼし、リスクを高める事が報告されています。

 

高血圧症の方はもともと狭心症や心筋梗塞、大動脈解離・脳梗塞などの重大な循環器系疾患のリスクが高くなっています。ですから、高血圧症の患者さんは歯周病治療と予防が必須です。

 

また、一部の心臓の病気や心臓の手術後では、口腔由来の細菌による感染で心内膜炎の危険性が高まります。心臓の病気は関係ないと自己判断せずに必ず歯科医師にお伝えください。

 

いかがでしたでしょうか?

ご自身が高血圧症の方はもちろん、ご家族に高血圧症の薬を服用されておられる方もいらっしゃると思います。そういった方々のお役に立てたなら嬉しいです。

これからもいろいろな事を書いていこうと思いますので、たまにチェックしてみてください。

 

デンタルクリニックいその

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